【59歳の転機】息子のススメで、まわりの人を笑顔にする仕事に転職

縁側で笑顔で手を振る老夫婦の写真

Profile

ペンネーム: 熊本のおじさん

転機の年齢:
59歳
現在の年齢:
59歳
性別:
男性
職業:
配達員

Before

教師生活に力尽きる

私は57歳まで公立小学校の校長をしていました。それまでは、小学校教諭、中学校教諭、教頭、52歳で校長職に就きました。

最後の校長時代はいろいろ学校内で問題が起きて、ストレスが溜まり、眠れない日々が続きました。味方になってくれるはずの教育委員会も私の指導力不足を責めました。

私は39歳の時、心臓病を患いました。完治したわけでなく、薬で再発防止をしていました。ただ、今回はあまりにも精神的に参っていました。あまりにも眠れない日々が続き、食欲不振で体重も10kg減りました。受診したところ「鬱」と、「心臓病」が再発している診断を受け、早期退職をすることになりました。

1年間は治療をしながら、自宅で専業主夫として生活をしました。

Turning point

息子の一言

自宅療養をして1年経過しようとしたとき、「まわりの人たちを笑顔にする仕事」をしたいと考えるようになりました。「まわりの人を笑顔にする」というテーマは私が校長時代5年間に掲げていた学校経営のテーマでもありました。残りの人生このテーマを継続していこうと決意を固めました。

ネットや雑誌などで仕事をさがしました。とにかく心臓病が再発すると困りますので、仕事探しは困難を極めました。きっかけはいきなり来ました。

息子が「この仕事は親父にあうのでは。親父は他人を笑顔にしたいと言っていたし、親父が好きな車で配達できるし、勤務日並びに勤務時間も希望が通るから」とスマホで探した仕事を紹介してくれました。

その仕事は「高齢者弁当宅配(ちょっとおせっかいな弁当屋さん)というものでした。私は躊躇することなく、この職業に募集しました。「高齢者弁当宅配」とは、弁当を70歳以上の高齢者の自宅や施設に弁当を届ける仕事です。

そして、弁当を配達するだけでなく、高齢者との会話を通して、高齢者の健康観察をしたり、何か困っていることがあれば支援するという仕事内容です。

車の前で手にクーラーボックスを持つ配達員の写真
息子が紹介してくれた人を笑顔にできる仕事に就けた事が人生の転機に

After

日々、高齢者から元気をもらっています

私は週3日から4日、午前中だけ市内の東地区の35件に弁当を配達する担当になりました。

同僚には私と同じ世代や先輩方がいました。皆さん、優しく丁寧に指導してくださいましたが、初めて1ケ月ぐらいは、配達コースを覚えるだけでアップアップしていました。配達時間もオーバーすることも度々ありました。

また、教員時代には経験がほとんどない「集金」という業務がありました。コースを覚えてしまうと、高齢者と会話をする時間が生まれました。そして、高齢者に最後に言われる言葉が「ありがとうね」です。この言葉はターニングポイントにもなりました。「ありがとう」たった五文字の言葉ですが、人を笑顔に元気にする魔法の言葉です。

様々な高齢者がいます。体が不自由な人、認知症の人、若者には負けない元気な人、100歳に近い人など、でも皆さん必ず最後には「ありがとう」と言ってくださいます。本当はこちらが言いたいことです。ほぼ毎日「ありがとう」の言葉のシャワーを浴びています。

そのおかげで心身ともに私は健康になってきました。

私の体が動くかぎり、「まわりの人を笑顔にする」この仕事を続けていきたいと考えています。そうすることが、人生の2回目のターニングポイントが生まれる可能性につながるのだろうと思います。そして、このきっかけを作ってくれた息子にも「ありがとう」です。

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