【30歳の転機】一匹の子猫との出会いをきっかけに、動物との暮らしについて考える

子猫の黒猫をなでる女性の写真

Profile

ペンネーム: ぷー子

転機の年齢:
30歳
現在の年齢:
32歳
性別:
女性
職業:
会社員(事務)

Before

一匹の猫との出会い

夏の終わりのある日のことです。会社の敷地内に一匹の黒い子猫が現れました。親猫とはぐれてしまったのか、大きな声で鳴いています。

当時私はペット不可のアパート暮らしでした。自分で飼うことができないのに餌を与えるのはいけないと思い、切ない思いをぐっと堪えてその日は帰宅しました。

しかし次の日も、その次の日も子猫は同じ場所に居ました。きっとかなりお腹が空いています。ひとりで小さくなって寝ている姿を見て、涙が出てきました。

どうしようもなく苦しくなり、自分の知り合いの中で一番顔が広そうな行きつけのBarのマスターに「猫を飼いたい人はいませんか?」と相談をしました。すると、「猫のために生きているような人がいるから紹介してあげる」と言われ、一人の女性と出会いました。

Turning point

小さな命に触れ、感情が揺さぶられる

紹介されたその女性は、猫を保護し里親を探すというボランティア活動をされている方でした。例の子猫も彼女が里親を探してくれることになりました。とりあえずの行き先が決まったので、保護するために餌を与えることができる、ようやくあの子の空腹を満たしてあげられる、と思いホッとしました。

そして、保護作戦が始まりました!…しかし、一筋縄ではいきません。やはり子猫はとても警戒心が強く、近寄ることができません。かなりお腹が空いているはずなのに、餌を差し出しても遠くから物欲しそうに眺めるのみ、一定の距離を取らないと食べてくれません。しかし、段ボールにタオルを入れて作ったお手製の寝床を気に入ってくれて、気がついたらそこでくつろいでくれることが多くなりました。とても愛おしい気持ちになりました。そうして徐々に距離を縮め、子猫と出会って一週間がたった頃ようやく保護することができました!

保護出来て良かったという気持ちと同時に、もう会えないんだなという寂しさが込みあげてきて、良い大人が大泣きしたのを覚えています。

その後メディカルチェック等を済ませ、約一ヶ月後に正式譲渡が決まったとの連絡をいただきました。私は幼い頃から動物と暮らした経験がありません。小さな命の存在に、こんなにも触れたのは初めてのことでした。一匹の子猫と一人の女性との出会いが、私の人生にとっての転機になりました。

黒猫が道の上を歩いていく後ろ姿の写真
一匹の子猫と一人の女性との出会いが、私の人生にとっての転機に

After

動物と暮らすこと・命について考える

私は彼女のようなボランティア活動をされている個人の方や団体の存在を全く知りませんでした。“保護猫”という言葉すら、彼女との会話の中で初めて知りました。

この出会いがターニングポイントとなり、保護猫・野良猫問題・ペット産業など、動物に関する様々な問題を調べるようになりました。30歳にもなってどうして今まで知らなかったんだろう、疑問に思わなかったんだろうということが本当にたくさんあり、恥ずかしい気持ちにすらなりました。

現在私は夢の一軒家を建て、2匹の猫と暮らしています。2匹ともあの時の彼女にご縁を繋いでもらった元保護猫です。まずは2匹を幸せに、そして私なりに動物のためにできることを、これから見つけていけたらと思っています。

大切なことを考えるきっかけとなったあの黒い子猫に、感謝しています。あの子が今も幸せに暮らしていますように。

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