【31歳の転機】看護師の仕事に忙殺される中、休みに観たジブリ映画が人生の転機に

注射を打つ看護師の写真

Profile

ペンネーム: シーシカパンジー

転機の年齢:
38歳
現在の年齢:
31歳
性別:
女性
職業:
看護師

Before

看護師としてのキャリアをスタート、心身ともに疲れ果てる日々

地元の高校を卒業した私は、看護師になるために隣県の看護学校に進学し、同時に親元を離れ一人暮らしを始めました。

3年制の看護学校を卒業、看護師免許を取得し、そのまま看護学校の附属であった大学病院に就職しました。大学病院では様々な診療科を経験し、気づけば31歳になっていました。年齢やキャリアとともに任される業務も増え、毎日残業で帰宅するのが深夜になることも多く、「このままでいいのかな・・」「ちょっと休みたいな」と思うことも多かったのですが、ここで仕事のペースを落として転職などをすれば、せっかく積み上げたキャリアがもったいない、先端医療から遅れてしまうなどという思いもあり、踏みとどまっていました。

でもある時期、患者からの理不尽な八つ当たり、上司からの過度な業務負担の割り振りが重なり、連日の忙しさもあって心身の疲労がピークに達しました。私は業務を調整し、3日間有休をとりました。休みの間は、仕事のことは何も考えずただただぼーっと過ごすことに決めました。

Turning point

ターニングポイントとなった魔女の宅急便

有休をとった私は、一人暮らしの自宅で、予定通り何をするでもなくぼーっと過ごしていました。

ちょうどテレビのワイドショーでは、宮崎駿監督が引退をするというニュースが流れていました。そのニュースがきっかけで、なんとなく「ジブリ作品を観ようかな」と思い、魔女の宅急便のDVDをレンタルして観始めました。魔女の宅急便はもちろん何度か観たことがありましたが、いつも他ごとをしながらの流し見でした。

改めて観ていると、主人公のキキの姿が自分と重なってきました。生まれ育った街を出て、だれも知らない街で新しい友達や仕事を得て、挫折しながらも成長していくキキ。あぁ、これは女の子が自立していく、女性の人生を描いた物語なんだと思いました。

キキはトンボに恋をしたことで、魔法の力を失いかけます。愛猫のジジの声を聞いたり、空を飛んだり、これまで培ってきて当たり前に出来ていたことができなくなるのです。それでも色んな人の助けを借りて、そして自分自身を信じて、最後はトンボを救うためにデッキブラシであちこちぶつかりながらキキは飛びました。そのシーンを観ている私は泣いていました。

「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です」

エンドロールが終わるころ、私の心は決まっていました。

テレビの前でリモコンを操作する女性の写真
ふと魔女の宅急便を見ようと思ったことが人生の転機に

After

落ち込んだりもしたけれど、看護師を続けています

私は10年務めた大学病院を退職しました。キャリアがゼロなっても、最先端の医療現場から離れたとしても、これまでの経験がきっと私を成長させると思ったからです。

転職してすぐにはほうきでスマートに飛べないかもしれないけど、無様にだってきっと飛べる。これからはただ仕事に忙殺されるのではなく、私のペースで、私の人生を歩いていこうと思いました。

あれから7年、結婚してライフスタイルも変わり、働き方も変わりましたが、まだ看護師を続けています。

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